４月も１/３が過ぎ、慣れない新生活や、新年度の仕事の変化のストレスで便秘や下痢、ガスに悩まされているひとも多い頃。
あなたの最近のおなかの調子はどうですか？

おなか弱いひと専門　管理栄養士　友里です。

腸内フローラのバランスを整えるのにいいとされているヨーグルト。
便秘のひとは、ヨーグルトを食べ続けて便秘が解消されたという声をよくきくけど、
下痢のひとは便通を止めたいもの。
そんな下痢の症状があるひとは、ヨーグルトを食べても大丈夫なのだろうか？

下痢にはおおきく分けて、急性下痢と慢性下痢がある。

急性の下痢は、食べ過ぎや飲みすぎ、冷えなどによるもの、食中毒やウイルスによるものがある。

この場合、２週間以内におさまることがほとんど。

下痢が起こるメカニズムはいくつかあるが、食べ過ぎや飲みすぎによる下痢の場合は、

腸で食べものの水分を吸収するのが追いつかず、便に水分を多く含んだ状態で排出されるためにおこる。




慢性の下痢は、症状が２～３週間以上続くもの。

病気や薬の影響によるものと、機能性の下痢（生活習慣やストレスが原因となるもの）とがある。

通勤電車に乗るとおなかが痛くなっておなかを壊す、会議の途中でおなかが痛くなるなどの症状がある過敏性腸症候群はこれにあたる。

病院で検査を受けても異常がみつからないのが特徴。

おなかに対するヨーグルトの効果

ヨーグルトがおなかの調子を整えるといわれているのには、腸内で善玉菌としてはたらく乳酸菌やビフィズス菌が含まれているから。

腸内の菌たちは排便をするたびに、からだのそとに出ていってしまうため、ヨーグルトを１日食べただけでは腸内フローラを改善することは難しい。

最低でも２週間ほどは継続してたべることにより腸内フローラを整えることが期待できる。

また、菌にも得意分野があり、便通を改善させる効果が期待できる菌、美肌に効果が期待できる菌などさまざまな種類のものがある。

にんげんもひとによって得意なことがちがうもの。

そう考えると菌たちにも個性があるってことだよね。

下痢のときに、ヨーグルトは食べてもいいのか？

下痢とひとことにいっても、症状や対処方法が違うため、ヨーグルトも食べた方がいい場合と、控えた方がいい場合がある。

急性の下痢の初期は、胃腸をしっかり休めること、脱水症状にならないように水分をとることを優先させるため、ヨーグルトは控えたほうがいい。

その後、下痢の症状が落ち着きはじめ、お粥やうどんなどの柔らかく胃腸に負担があまりかからないものを食べられるようになったら、ヨーグルトを食べてＯＫ。

この時期は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などによりおなかの調子が調えられる効果、免疫力（病気やウイルスに負けないようにじぶんを守る力）がアップすることが期待できる。



過敏性腸症候群による慢性の下痢の場合は、腸内フローラを整えておくことが大切なためヨーグルトを食べることは効果的。

だけど、なかには体質的にヨーグルトを食べることで下痢になってしまうひともいるため無理に食べることは厳禁。

ヨーグルトでなくとも、乳酸菌やビフィズス菌がとれるサプリメントを利用することもひとつの手。

冷たいたべものでもあるため、おなかを冷やすことにより下痢になってしまうひとも無理に食べることはしないほうがいい。

また、「低カロリー」などと書かれているヨーグルトには注意が必要。

使われているアスパルテームやソルビトールなどの人工甘味料は消化しにくく、ひとによっては下痢の症状がでやすくなる可能性がある。




おなかの調子を整えるのにいいとされているヨーグルト、じぶんのおなかに合わないひとは無理をせず控えるようにしよう。

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